実は数年前に自治体の助成制度を利用し、耐震補強工事を実施いたしました。それに際して有意義な経験もいたしましたので、また、追々このような話も書いていければと思っています。
二人の子育ての追われ、完全に休眠状態の当サイトではございますが、いづれまた続編を書けたらと思っておりますので、忘れた頃にまたこちらを訪れていただければ幸いです。
この度、被災されました皆様に対しまして心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く復旧されることをお祈りいたします。
2011年 3月 SUITCASE
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押入れ。それは日本家屋における伝統的収納スペース。布団をたたんで収納するために欠かすことのできない空間です。しかし、欧米式の生活様式が広く普及した昨今、一般的なクローゼットに比べて深すぎる奥行き、上下に分断された構造をもつ押入れは、必ずしも使いやすいとは限らないもの。
押入れの中を衣装入れにしている方も多いかと思いますが、我が家もここをコートなど “長モノ”の裾が折れ曲がらずに吊るせるスペースに変えるべく、思い切って中段をブチ抜くことにしました。
入居時、我が家の水道はお湯が出ませんでした。台所も手洗い場も水しか出ません。お風呂はバランス釜で水から沸かします。洗い物をする時も、顔を洗う時も全部水。お風呂に入りたいと思っても、水を貯めてお湯が沸くまで1時間コース。入居から半年間はちょうど暖かい季節でしたので、そんな水だけの生活で何とか乗り切っていましたが、さすがにこれで冬は越せないだろうと、水道からお湯が出る生活を模索することにしました。
まずは、肝となる浴室について全面リフォームの見積もりをとったところ、ベーシックな内容でも100万越え。こりゃダメだ、とすぐに諦めて別の方法を探ることにしました。
]]>我が家の雨どいは、入居時より問題を抱えていました。長年に渡って蓄積した土やゴミの重みが雨どいを変形させ、本来あるべき雨どいの傾斜が保たれず、上図のように、あらぬところから水が滴り落ちる有様なのです。
これはあまり歓迎できる状況ではありませんので、交換・修理をすることにしたのですが、問題は「自分でするか」「プロに頼むか」です。一応、業者で見積もりを取ってみたところ、見積り額は54.660円。それ相応の価格だと思いますが、私たち夫婦がすぐに支払える額をオーバーしていました。それに、原価なんてせいぜい5.000円くらいじゃないかと思うと、もったいないという気持ちも拭えません。妻の「自分でやれないの?」の言葉に、ちょっとその気になってしまった私でした。
早速、妻がネットで「雨どいを交換する(PDFファイル)」というページを見つけてきました。そこには「大型のプラモデルを組み立てる要領で、意外と簡単にDIYできます」と書いてあります。手先は(普通の人よりはちょっと)器用な方、という自負もありましたので、「いっちょやってみるか」と思い立ってしまったのが、今思えば過ちでした。
]]>そもそも土の中の話ですから、気にさえしなければ、そのまま埋めておけばいいという話ではありますが、知ってしまった以上、放置できないのが私の性格。掘り起こして、敷地の隅に置いておくのは、悪いアイデアではないけど、できればきれいサッパリとオサラバしたいもの。小さな石や土なら、こっそりと不燃ごみに紛れさせて捨てることも可能でしょうが、今回のようなセメントのかたまりだと、そうはいきません。根気強くハンマーで砕くガッツなんてないし、当然ながら、不法投棄は絶対に許されません。
そこで、まずはダメモトで管轄(かんかつ)の清掃局に問い合わせてみました。案の定、回答は「(収集対象のゴミではないので)収集できない」、と。これは想定内。そこで「産業廃棄物処理業者にツテなど無いので、紹介して欲しい」と依頼すると、業者を2社紹介してもらえました。同時に、iタウンページで、「産業廃棄物 地名」で検索すると、思いのほかたくさんヒットするので驚きました。
]]>秋を通り越して、突然冬がやってきたような寒い週末、我が家も世に習い、自由に枝を伸ばした山茶花(サザンカ)の枝落としをしました。落ち葉や枝、花びらを拾い、ついでにと、しばらく放置したままだった雑草を取っていたときです。雑草はできるだけ根から抜きたいと思い、スコップで掘り起こしながら作業をしていましたが、スコップの先に何かが“コツン”と当たりました。小石の感触ではなく、何か大きな石、もしくは岩のような予感がします。
気になって掘り出してみると、なかなかの大物。なんとそれは漬物石の何倍にも相当するセメントのかたまりだったのです。そして、嫌なことに周りを掘り進むと、同じようなセメントや瓦や植木鉢を割った残骸など、いわゆる“廃材ガラ(産業廃棄物)”、が、出土すること、なんと土のう袋に9袋分。さすがに処分に困ってしまいました。
先日、東京電力から【重要】と書かれた1通の封筒が届きました。銀行口座の残高が足りなくて、電気代が落ちなかったのかと思いきや、今回はそれではなく、なにやら大きな赤字で物騒なことが書いてあるではありませんか。
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当社では、お客様の宅内に石綿(アスベスト)を含有したアンペアブレーカーあて板を設置しております。
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築50年の古い家ですから、何があってもおかしくないとは思いますが、前置きなしにいきなりアスベストの存在を告知されると、やはり驚きますね。テレビの向こうの話と思っていたアスベスト問題が、突然我が家に降って湧いたわけです。
開封して案内に目を通すと、以下のことのようです。
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(我が家の)アンペアブレーカーの裏側に「あて板」と呼ばれるプレートがあり、その中に石綿(アスベスト)が使用してある。石綿(アスベスト)はプレート状に固め金属板で覆ってあり、飛散性はなく、健康に悪影響をもたらすものではない。そのまま使用しても特に問題はないが、無料で撤去する。
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危険性がないのであれば、記念に残しておこうとも思いましたが、妻と相談した結果、やはり東京電力に連絡をして、取り外してもらうことにしました。
]]>我が家は昭和30年代の普通の戸建て住宅で、決してアパートのような造りにはなっていないのですが、かつての家主は改装をしてこの家で下宿屋を営んでいたそうです。いわゆる『4畳半ワンルーム、風呂なし、トイレ共同』というやつでしょう。いたるところに、そのなごりを見ることが出来ます。冒頭の写真は下駄箱の中の写真なのですが、「201号室」といっても2階は二間しかありませんから、さしずめ手前が「201」で奥が「202」といったところでしょうか。“号室”と呼ぶには違和感があります。
各部屋には半畳ほどのミニキッチンがあり、ガスと水道が来ていました。少々狭くて使い辛そうですが、学生さんならこれで事足りたのでしょうか。私たちはもう使用しませんので、現在はガスも水道も止めて、水周りとしては利用できないようにしました。
]]>記事は、築30年以上の牛乳販売店をセルフリノベーションされているこちらのご夫婦を取り上げたもので、当サイトは、「セルフリノベ ここで体験」という枠の中で、ちょろっと紹介されています。
世の中的には、『セルフリノベーション』という言葉を聞いても、何のことだかわからない方が、まだまだ多数派を占めるのではないかと思いますが、今回のように専門紙で取り上げられることによって、少しずつ認知が広がることは喜ばしいことだと思います。今回、記者の方より連絡を頂きましたが、恐らくは記者の方も、「セルフリノベーション」という検索ワードで当サイトにたどり着かれたのではないでしょうか。
記事中では、セルフリノベーションについて「ブームの予感」などと書かれていますが、果たして世の中の流行となりますかどうか。
記事最後には、
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「国内では耐震強度偽装など業者への信頼が揺らぐなか、自分の住み家を自らの手でよみがえらせる「究極のDIY」への関心と期待がますます広がりそうだ。
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と、社会派な感じで締められています。
掲載は裏面(最終ページ)ですので、お帰りの際に、書店や売店でちょっと立ち読み(出来れば購入)してくださいな。
]]>キッチンに必ずあるのが「換気扇」。今は「レンジフード」と言う方が一般的なのでしょうか。皆さんのお宅のキッチンにはどんなものがついていますか?最近の住宅なら、最低でもこんなの、オシャレなお宅ならこんなのがついていることでしょう。今日、住宅には、「シロッコファン」といわれる、遠心力で換気をするタイプの換気扇を設置するのが主流です。
一方、我らが古い家は当然ながら「プロペラファン」。扇風機のような形の羽根をした換気扇のことで、スイッチは引きひも式、プロペラ(羽根)が青色なら、なおレトロ。ひもを引くと、「バカッ」と裏のシャッターが連動して動きます。今回は、その汚れた我が家の換気扇を徹底洗浄したという話。時は遡って2004年9月、入居後3ヶ月目の出来事です。
冒頭の写真がその風景ですが、汚いと思うなかれ。これが“洗浄後”です。それでは、驚愕の“洗浄前”の姿をお見せしましょう。
お食事中の皆さん、申し訳ございません。(プロペラ式)換気扇の掃除というと、羽根の掃除をイメージされるかと思いますが、本当の汚れはその奥にあります。ここには半世紀分の油汚れが蓄積していました。
入居直後に妻は『(この汚い換気扇には)絶対触らない宣言!』をしてしまいましたので、私がやるしかありません。この汚れですから、いっそこのまま廃棄して買い換えることも考えましたが、「1回掃除してからでも遅くないだろう」と思ってしまうのが貧乏人の性。換気扇は高いところにありますので、これでは掃除もしにくいだろうと、一旦取り外して掃除を行うことにしましたが、更なる恐ろしい光景は、その先にも待ち構えていました。
爆破テロではありません。私が幼少時に住んでいた団地が、11棟まとめて取り壊されてしまいました。私が3歳から小学3年生までを過ごした思い出の団地は、重機によって無残に解体され、そこには見たこともないような広大な更地が広がっていました。
「新千里南町住宅」。それは、昭和45年(1970年)、大阪で日本万国博覧会(EXPO'70、通称、大阪万博)が開催された年に、旧日本住宅公団により分譲された総戸数310戸、11棟からなる中層住宅。住所は「大阪府豊中市新千里南町(Googleローカル・MapFan)」。北大阪急行電鉄桃山台駅から徒歩5分。千里ニュータウンの一角です。
団塊の世代を中心にした核家族世帯が集中して入居し、第二次ベビーブームの子ども達が暮らしたこの街には、たくさんの子どもがいました。(一軒一軒こそ狭いものの)今日では考えられないほどの容積率に余裕のある設計がされていたこの団地は、棟と棟の間にとても広いスペース(空き地)があり、そこでは低学年も高学年も一緒になって毎日野球をしました。自転車置き場の屋根の上から飛び降りたりもしました。つばき公園に凧揚げにも行きました。私たちはみんな“団地の子”でした。
私が数年ぶりにここを訪れた日、かつての風景はここにはなく、11棟あった団地のうち、一番北の端に位置する「C1棟」がかろうじて壁一枚で立つ無残な姿を残すのみ。そしてニュータウンに突如現れる、異常な広さの更地。広さにして2.7ヘクタール。2.7ヘクタールというと、東京ドームのグランド2個分の広さ。大規模建替えが多い千里ニュータウンの中でも最大規模で、一度に行われる建替えとしては、全国で最大だそうです。
36年前に植えられた桜並木は、立派過ぎるほどに成長し、ちょうど満開でした。
引越しをし、この地を離れてもう20年以上建つというのに、どうしても忘れられない、いや、幼少の記憶といえば、決まってこの団地を思い出します。弟と2段ベッドで寝た狭い部屋、水から沸かすバランス釜、これまた狭いダイニングには(さらに部屋を狭くするだけの)大きなステレオと(白黒テレビにかわって)13インチの赤いテレビがありました。玄関にはリス、ベランダには文鳥を飼っていました。
今でこそ千里ニュータウンは開発され尽くした感がありますが、当時はまだいたるところに森や林が残っていて、自転車に乗ってどこへでも探検に行きました。一度、カマキリの卵を持って帰ってきて、カゴに入れてベランダに置いておくと、ある日1センチにも満たない子カマキリが恐ろしいほど大量発生して驚いたことを思い出します。
この白い箱、何だかわかりますか?
大きさはタバコの箱くらい。素材は瀬戸物(磁器)です。
リングのようなものに指を入れて引っ張ると、パカッと開きます。
これ、何だかわかりますか?
中年(失礼…)以上の方なら、見覚えある方も居られるでしょうか。
この謎の白い箱の正体は…
月刊アスキー編集長 大島一夫氏より
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トップページの詩集を思わせるデザインがとても新鮮。派手になりがちなサイトデザインが多い中でシンプルかつ端正にまとめているところが逆に印象に残りました。「古い家に住む。」というタイトル自体にもいまどきのライフテーマを感じました。
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とのコメントを頂き、私自身がサイト制作において大切にしている点を、そのまま評価していただき、大変ありがたく思っております。
インターネット関連の仕事をしているわけではない私が、こういった賞をいただき、非常に励みになりました。最近は仕事が忙しく、更新が停滞気味ではありますが、末永く続けてゆきたいと思います。この度はありがとうございました。ちなみに、当サイト上部の付箋がリンクボタンになっているんですよ。ご存知でしたか?
我が家が生活情報誌『オレンジページ』で紹介されました。9月3日売りの2005 9/17号なので、ちょうど今日から店頭に並んでいるのではないでしょうか。ちなみに、掲載ページは、87〜89ページのモノクロ3ページです。
6月の下旬、オレンジページ編集部の方よりメールをいただき、「ハッピーをつくるいっしょ暮らし」という連載の中で私たち夫婦を取材したいとの依頼がありました。編集者の方は当サイトをとても興味深く目を通してくださったようで、私たち夫婦の生活にも興味を持ってくださったようです。
しかし、“家”ならともかくも、“人物(夫婦)”にスポットをおいた記事と聞き、“恥ずかしさ”の方が先立ちましたが、編集者の方がとても丁寧な文面で、当サイトの感想をくださったことと、せっかくいただいたお話に「これもひとつの思い出作り」と、思い切って取材をお受けすることにしました。
『ガス臭い』と妻が言うのです。時々家の中で、ふとした瞬間にガス臭を感じるのだそうです。しかし、“それ”はとてもかすかな臭いで、「ガス臭いな」と思ってクンクンしているうちに、なんだかわからなくなって「あれ、気のせいかな?」と思ってしまい、本当にガスの臭いがしたのかどうか、確証を得るに至らないのです。実は私も“それ”を感じる瞬間がありましたが、「隣家のガス給湯器から出た臭いが、風で流れて来たのだろう」と思い、当初あまり気にとめていませんでした。
それでも、妻が『やっぱりガス臭い』というので、注意深く観察してみると、普段は全く気にならないものの、「夜帰宅した時」「朝起きたとき」など、長時間空気の流れが止まっていた際に、非常に微少なガス臭がする“気”がすることがわかってきました。当時、我が家は共働きで、妻が先に帰宅することが多かったので、妻はよけいに“それ”を感じたのかもしれません。
家の中でガス臭がするというのは、気持ちの良いものではありませんので、念のため東京ガスに連絡をして一度点検してもらうことにしました。