Thursday : 2005.05.19

長男「タヒチ」誕生

突然ですが、我が家に長男が誕生しました。名前を「タヒチ」といいます。

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2005年5月9日早朝、里帰り出産のため、神戸に帰郷中の妻より陣痛の知らせを受け、急いで品川から新幹線ぶっ飛ばして行ったのですが、ありがたいことに安産(超スピード分娩)で結局立ち会えず。出産後の妻には「よく頑張ったね」と第一声をかけようと以前は考えていたものの、口をついて出た言葉は「早すぎるよ〜。間に合わなかったじゃん(笑)。」といった具合。ともかく母子共に健康でよかった。ホッと胸をなでおろす。

さて、新生児とご対面。10ヶ月、生を共にした母と違い、男はいきなり現実を突きつけられるわけです。目の前の子が自分の子であると脳が認識するまでに、ちょっとしたタイムラグがあり、ファーストインプレッションは「なんか“おサカナ”みたいな顔してるなぁ」

区の両親学級で習った、つたない抱き方で抱き上げると、ずっしりとした重み。付け根の太い指は僕にそっくりだけど、爪の形は妻に似ている。握る力はすごく強い。それにしても、不細工な顔してるなぁ。他人に見せて、客観的に“カワイイ”と思ってもらえる写真を撮るのは難しそうだ。まいったなぁ…。最初はそんなこと思いつつも、所詮親ですから、感覚はすぐ麻痺しちゃって、なんだか可愛く思えてきちゃったぞ。いつまで見てても飽きないから不思議だ。うーん、まいったなぁ…。これを学術用語で“親バカ”というのでしょう。



なんかでもらった育児小冊子(そんなもん全然読まないけど)に、父親の役割のひとつに「子どもとダイナミックに遊ぶ」とか書いてて、それの一つ覚えで早速赤ちゃんをブンブン振り回してあやしていると、回りはヒヤヒヤ。でも当の本人はわりとご機嫌な感じ。また、泣き声も可愛らしいので、わざと泣かしたりあやしたりをくり返していると、周囲からは「可愛そう」の声が。

思いのほか、爪が伸びていたので、おとーさんが“はじめての爪切り”にチャレンジ。不安げな助産婦さんを横目に、果敢にオン・ザ・ジョブ・トレーニングに励む父。おっ、わりと力強く暴れるな。猫の爪切りより難易度高いぞ。

最近は「赤ちゃんが生まれました葉書」を頂戴する機会も多く、そこには必ず「○○で△△な子に育って欲しいという願いを込め、○△と名づけました。」という常套(じょうとう)句が書いてあるので、さっそく例にならって『バイクとロックが好きな少年に育って欲しいと願い…』と考えてみるも、文面だけだと不良みたいだ。

出産後の母のお尻への負担を軽減するためのドーナッツ型の座布団を「円座」というのだそうですが、その「エ・ン・ザ」をヒアリングできず「便座」と連呼してたら、妻に怒られる羽目に。また、珍しくジャケットなんか羽織ってたので、みんなに「今日はなんかお洒落さんね」とかいわれるも、「当たり前じゃん、看護婦さんたちにモテなきゃ意味ないっしょ」とか言ってたら、呆れられる始末。

残念ながら、父はまたすぐに東京に戻らなければならないのだ。一緒に暮らせるのは2ヶ月先。あぁ、待ち遠しいかな。名残惜しいけど、次の日神戸を後にした。

2005年5月9日 午前9時6分 タヒチ 2900gで誕生。
この子の未来に幸あれ。



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