Thursday : 2005.07.21
和式トイレとウォシュレット
我が家のトイレは“和式”。家が建ったのが昭和30年代初頭ですから、ごくごく自然な成り行きと言えるでしょうか。割と近年に、給水タンクは新調されたようですが、天井には給水管の跡を見ることができ、かつては天井付近にタンクがあって、紐を引っ張って水洗するタイプ(ハイタンク式というらしい)だったことが伺えます。
入居を期に、個人的には人生はじめての和式トイレライフに突入したわけですが、意外や数日で慣れてしまいました。奥さまに至っては独身時代にボロアパート生活ですっかり“和式慣れ”しており、特には問題なさそう。和式スタイルの方が(足腰が鍛えられて)健康にも良いという話も聞きますし、これといって不自由を感じないので、今のところリフォームする予定はナシ。ただ、息子が友達と遊ぶような歳になったら「お父さん、なんでボクんちのトイレはみんなのうちのトイレと違うの?」と質問されるかもしれません。
しかし、不自由こそ感じないものの、残念なことが無いわけではありません。それは“ウォシュレット”の問題。最近は普及率が随分高いですし、私自身も会社をはじめ様々なところでその恩恵に与っているわけで、宿便がちな私にとって、“自宅deウォシュレット”はささやかな夢ですが、その夢は大きく遠のいてしまったわけです。
「どこかの企業が和式ウォシュレット市場に参入してくれない限り、我が家でウォシュレットの恩恵には与れそうにないなぁ…」と思っていたところ、なんと、実はあったのです。そう、和式トイレ用のウォシュレットが。
これ、トリビアの泉でも取り上げられたらしいので、ご存知の方もおられると思いますが、トイレの最大手メーカーTOTOが1996年から2003まで販売していた商品で、その名も「和式便器用温水洗浄器 ウォシュレットW」、8万9000円なり。和風便器もウォシュレットもどちらにもこだわりのあるお客様向けに発売したんだとか。ちなみに“W”は和式の“わ”だそうです。
インパクトこそ「ウォシュレットW」には敵わないものの、和式便器の上にすっぽり洋式便器をかぶせて使う「スワレット」という商品もあり、ウォシュレットが実装されたモデルをチョイスすると、事実上“和式deウォシュレット”が実現します。世の中探せばいろいろあるもんだ。
ここはひとつ、「ウォシュレットW」のデッドストック情報お待ちしております。