Wednesday : 2006.03.15

謎の白い箱の正体は?

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この白い箱、何だかわかりますか?
大きさはタバコの箱くらい。素材は瀬戸物(磁器)です。

リングのようなものに指を入れて引っ張ると、パカッと開きます。

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これ、何だかわかりますか?
中年(失礼…)以上の方なら、見覚えある方も居られるでしょうか。

この謎の白い箱の正体は…



実はこれ「安全器」といって、中にはヒューズが入っていて、一定以上の電流が流れるとヒューズが溶け、電流が流れなくなる、今でいうところの「ブレーカー(配線用遮断機)」なのです。我が家にはこの安全器が3箇所設置してあります。安全器の中には2本のヒューズが入っているのですが、写真では左側のヒューズ(丸印)が溶けて切れているのがわかります。

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私もこの安全器が備え付けてある家に住むのは初めだったので、最初にヒューズがとんだ時には、復旧方法がわからず戸惑いました。というか、「ヒューズがとんだ」という事実にたどり着くまでに、しばらく時間を要しましたし、当然、予備のヒューズなど持ち合わせておらず、私は即日復旧をあきらめたのでした。

明けて翌日、そのままでは電気が使えないままですので、復旧しないわけにはいきません。ただ、不便なものを無理して使い続ける理由もありませんので、これを期に、配線用の小型のブレーカーに交換しようと思い、東急ハンズに足を運びました。念のため店員にヒューズを見せて「こんなのあります?」と尋ねたところ、意外にも「ありますと」とのこと。当然ながらブレーカーを買うより全然安いので、心変わりしてヒューズを買って帰りました。
※ ブレーカーの取付けや交換は電気工事士の資格が必要です。

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新しく購入したヒューズは上の写真のようなタイプです。これでようやく復旧に着手できるわけですが、レバーをひょいと上げれば復旧できるブレーカーと違い、安全器は一筋縄ではいきません。ねじ回しのようなもので、使用不能になったヒューズを取り除き、新しいヒューズに取り替えます。それも大抵は暗闇の中で。こういうものは決まって高いところにありますから、作業性の悪さに拍車がかかります。最後にパカッと元に戻すと、通電して電気が復旧します。

こんな面倒なことはできる限り勘弁願いたいところですが、2年間で通算3回ほど経験しています。