Thursday : 2005.08.25

妻の嗅覚は、ガス感知器よりも優れていた

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『ガス臭い』と妻が言うのです。時々家の中で、ふとした瞬間にガス臭を感じるのだそうです。しかし、“それ”はとてもかすかな臭いで、「ガス臭いな」と思ってクンクンしているうちに、なんだかわからなくなって「あれ、気のせいかな?」と思ってしまい、本当にガスの臭いがしたのかどうか、確証を得るに至らないのです。実は私も“それ”を感じる瞬間がありましたが、「隣家のガス給湯器から出た臭いが、風で流れて来たのだろう」と思い、当初あまり気にとめていませんでした。

それでも、妻が『やっぱりガス臭い』というので、注意深く観察してみると、普段は全く気にならないものの、「夜帰宅した時」「朝起きたとき」など、長時間空気の流れが止まっていた際に、非常に微少なガス臭がする“気”がすることがわかってきました。当時、我が家は共働きで、妻が先に帰宅することが多かったので、妻はよけいに“それ”を感じたのかもしれません。

家の中でガス臭がするというのは、気持ちの良いものではありませんので、念のため東京ガスに連絡をして一度点検してもらうことにしました。



東京ガスに電話をすると、“ガス漏れ班”のような東京ガス職員が2人でやってきて、家中をくまなく検査してくれました。しかし、職員は首をひねって「どこからもガスは漏れていませんけどねぇ…」と言います。よく台所にあるガス漏れ警報機(ピコピコなど)よりは高性能そうな測定器(検知器?)のようなもので、くまなく検査するものの、どこからも全くガス反応が出ないのです。職員は口には出さないものの「気のせいでは?」と言いたげです。結局その日は、「ガス漏れ警報機を置いていくので、何かおかしいと思ったら連絡してください」と言い残し、職員は帰って行きました。はたして“それ”は妻の気のせいなのでしょうか…。

しかし、それで事態は収拾しませんでした。ガス漏れ警報機が鳴ることはありませんでしたが、妻は『まだガス臭い』と言うのです。数日経ってもまだ臭うというので、再度東京ガスに連絡することにしました。やはり“ガス漏れ”には敏感なのでしょう。電話をするとすぐに駆けつけてくれます。そして、前回よりも入念に家中を検査しましたが、それでも全くガス反応が出ません。職員とて、反応が出ないことには何もしようが無いのでしょう、「また何かおかしいと思ったら連絡してください」と言い残し、その日も帰って行きました。

が、妻としては納得がいきません。これではオオカミ少年状態です。「まったく、人騒がせな奥さんだな(苦笑)」とか「神経質な女に限って…」などと思われてないかと思うと、よけいに腹が立ってきます。

そんなことが2回もあったので、これ以上東京ガスに連絡するのはちょっと気が引けましたが、それでも『絶対ガス臭い!』と妻が言い張るので、数日後に三度目の正直とばかりに再々度東京ガスに連絡すると、通常待機の“ガス漏れ班”では業を煮やしたのか、今度は今までの職員より専門職っぽい人が、なにやら凄そうな機械を持って現れたのです。これは期待できそうです。

そしてその凄腕っぽい人が、その“神の手”を使って再度くまなく検査したところ、なんと出たのです。微量ながらもガス反応が。それもキッチンの排水溝から。なぜに排水溝?だってここはガス管じゃなくて下水道に繋がってるんでしょ?

──── 突然ですが、余談を少し。マーシャルというギターアンプの修理をして何十年という職人のおじさんが言いました。「症状が出たら、リペアの9割は終わったようなもんだ」と。皆さんの中にも調子の悪い電気製品を修理に出したところ「症状出ず」と帰ってきてしまい、家で使うとまた調子が悪い、という経験をした事がある方も居られると思います。そう、直すこともさることながら、その症状を突き止めることこそが、一番の職人技と言えるのかもしれません。 ────

閑話休題、ガス漏れの事実があると確認されれば、後は早いものです。アスファルトに穴を開ける機械で、家の前の道路に、1メートルおきくらいに何箇所か穴を開け、測定をすること数箇所、職人は怪しい箇所を発見した模様。満を持して今度はアスファルトをはがし、掘る、掘る、人が入れるくらい掘る。そして見る見るうちに冒頭の写真のような工事になってしまったのでした。

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結論から言うと、古いガス管が老朽化して、地中でガス漏れが生じ、その付近を通っていた下水管もまた老朽化して水漏れが生じ、地中で漏れたガスが下水管に進入し、排水管を通って我が家のキッチンまで上がってきていたというのです。そう、ガスは漏れていたのです。凄いぞ妻!

その工事後、我が家でガスの臭いがすることはなくなりました。かくして“オオカミ少年”の汚名を返上することができた妻。さすがは女の執念。やはり女の嗅覚は鋭いのです。世の男性の皆さま、くれぐれも浮気などされませぬよう。かしこ。

Monday : 2005.08.15

チャレンジあるのみ、排水管工事

本文に入る前に、2点ほど前置きをさせてください。

まず、私、今この記事を書くまで「下水管」と「排水管」とを混同しておりました。昨年、台所および風呂場の排水が通る塩ビ管を自分で施工(補修)したのですが、それをして「自分で下水管工事やったよ」などと周囲にのたもうておりましたが、私が実施したのは「排水管工事」でした。ごめんなさい。

あと、少し堅い話になりますが、各家庭の台所、風呂場、トイレなどから出る生活排水(汚水)を公共下水道に導くため、個人の宅地内に設置される排水管や汚水ますなどの設備を“排水設備”と言い、これを扱う“排水設備工事”は多くの自治体で、『指定業者でなければ施行できない』と条例で定められています。

よって、本稿で今から紹介する内容は、素人がDIYで実施して良いものなのか否か、私にはちょっとわからないのですが、その点は深く掘り下げず、あくまで、DIYの楽しさを紹介する内容として、読み進んでいただきたく存じます。

さて、言い訳がましい書き出しで始まりましたが、ちょうど1年前のお盆休みに、私はこんなことをしておりました。2004年、我が家の夏の思い出をとくとご覧いただきましょう。



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まずは地中に埋まった排水管を掘り起こすところから始まります。地中からは、「ガラ」「廃材クズ」「ゴミ」といったものが大量に出土して閉口しました。使われなくなった古い“土管”も埋設されたままでしたが、これを期に撤去。この場所にはいずれ、園芸用の土を入れて花壇にする予定なので、根気強く、穴掘りしました。

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2階からの排水管を撤去
かつて下宿屋だったこのに家は、2階に水まわりが残っています。しかし、私たち夫婦は、2階で炊事はしませんし、「2階の水まわりは大凶」という話もあり、水道は止め、排水管もできる限りにおいて、撤去してしまうことにしました。点線が撤去した排水管があったところ。2階に伸びたガス管は、既にガスの通っていない“死に管”だったので、これも撤去。

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「┻」を「━」に
そして、下の点線で囲んだ「┻」の形状をした排水管を「━」にしようというのが今回の趣旨。2階との結合が不要になるため、T字配管の必要がなくなるわけです。白く吹き付け塗装されちゃってる状態も、あまり好きくありません。

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新しく用意した塩ビ管の一部です。パイプの長さは、継ぎ手との“差し込みシロ”を考慮しなくてはなりません。

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ゲ樵箸
古い塩ビ管を撤去して、新しい材料で仮組みしてみました。なかなかいい感じ。まだ仮組みなので、深く差し込んでいません(○印)。

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λ楞箸
満を持して本組み。接着剤も付けちゃうから、もう後戻りはできないぞ。○印のめり込み具合が違うでしょ。

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Я緩
他の部分も一気に施工。これが全貌だ。いずれ土で埋めちゃうから、こんな状態を見られるのは今だけ。

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離れて見ると
点線部に無駄なものがなくなって、すっきりしたのだ。これで気持ちもすっきり。


補足
これ以外にも、臭気ポートの取り付けや、コーキングといった作業もあります。万一を考えて、“給水管”の施工には手を出さないようにしています…。


※ 繰り返しになりますが、当サイトは上記のような行為を推奨するものではなく、このサイトについて(免責)で記載しているとおり、当サイト内で紹介している施工、加工法においては、その性能、効力を保証するものではありません。なお、非合法な工事は、助成・貸付金制度の権利を喪失する可能性や、場合によっては罰則の対象になることもあります。くれぐれも排水設備工事は指定業者に依頼しましょう。